6時に目覚ましをセットしておいたのだけど、夫がなぜか5時前に目が覚めたらしく、トイレに行く音で目が覚めた。朝焼けが出てるよと教えてくれたので窓から外を見てみると・・・!!なんと美しい朝焼け!!うわーー!と一気に目が覚めた。まずは部屋からこの写真を撮り、よし、散歩に行こうと着替えて外に出てみた。そうしたら・・朝焼けって消えてしまうのが早いんですね〜。すぐに消えていってしまいました。
朝焼けはすぐに消えてしまったけど、本当に気持ちのいい朝。遠くでは海猫かかもめかわからないけど集まって何やら騒いでいる。少しずつ明るくなって行く中を、ぶらぶらと30分くらい散歩した。
こんなかわいい花もあちらこちらに咲いていました。
・・とそのとき、「ピンポンパンポーン」と大きな音がその辺りに響き渡る。まだ朝の6時前である。えぇっ?と思っていたら、どうもその日は昆布漁ができる日になったということと、その漁が可能な時間を放送しているのである。言葉は方言が強いのか、なんだかあまりよくわからなかったのだけど、朝の6時前にそんな放送を屋外で大きな音で流すということにたいそう驚いた。
朝食は7時半にお願いしていたので、そのまま屋外のお風呂にもう一度入り、そのあとまた部屋に戻ってうつらうつらしてから下の食堂へ行く。カリカリベーコンかな〜〜♪♪とワクワクしていたけど・・・甘かったっす(^▽^;)
真ん中はさわら(かどうかわからないけどさわらっぽい)の甘い味噌漬け焼き、左上から甘納豆のような豆、もずく酢、切り干し大根と梅干し、山芋のすりおろしと岩のり、あとはいくらの醤油漬けと卵焼き、そしてマカロニサラダ、ご飯とみそ汁、デザートはメロン・・とまあものすごいご馳走!!これはこれでとてもおいしかったけど・・やっぱりカリカリベーコン食べたかったですー(-。−;)
そしてこの日はいよいよ礼文島を一周する観光バスに乗る日。本当はレンタカーを借りたりして自分たちで回れると一番良かったのですが、何せ、私はもう7、8年運転していないし、夫は免許を持っていない。だいたい都会に住んでいたら免許なんて必要ないんですよね。くわえて、礼文島は道がくねくねしているし、観光バスなどはビュンビュン飛ばしてくると言う話はあらかじめネットで情報を得ていたので、やはりせっかくの旅行で緊張したりヒヤヒヤしたりするのもな〜と思って、やや窮屈だけど観光バスを利用することにしたのでした。
宿の送迎バスにまた乗せてもらって香深港まで乗せてもらい、フェリーターミナルでバスのチケットを買ってバスに乗り込みました。コースは「礼文完全巡りコース」・所要時間3時間半、一人3500円也。
まず向かったのが、「桃岩展望台」。ここは桃の形をした大きな岩の上に展望台があるというところ。バスを降りて、ガイドさんがそこに咲いている珍しい高山植物の名前を教えてくれながら少しずつ登り始めた。礼文島は緯度が高いせいで、海抜が低いところでも高山植物がおよそ300種類も咲くらしい。一番それが見事なのが5月〜7月くらいだそうで、私たちが行ったこの時期はもうほとんど終わってしまっていたけど、でも自然の中に可憐な花が咲いていると言う光景は本当に美しかった。
「ツリガネニンジン」というこの紫のかわいい花が一番たくさん咲いており、名前を聞くとわかった気になる私たちは「へぇ〜」と言いながら別の花も撮ろうとしたら、あれ?電源が入らない。おかしいなと思ってもう一度入れて見ると、「バッテリーがありません」・・なんと非情なメッセージ・・(T_T)
このデジカメはバッテリーが切れる前に少しの間は警告をしてくれるので、前の晩にそれがなかったから油断した。っていうか、こんなにたくさんいっぺんに撮ったことなかったので、こんなに早くバッテリーが切れると思わなかった・・・しかし、これから礼文巡りが始まるその最初の訪問地でもうバッテリーがなくなるとは・・・
奇しくも前の晩、寝る前に夫と昔話をしていて、私が就職して間もない頃に高校時代の友人と海外旅行に行ったときの思い出を話した。海外旅行は観光も楽しいけど、同時に現地の人との交流がやはりとても楽しいものだ。だから私は宿は日本で予約して行かず、向こうに行ってからインフォメーションセンターなどで予約するのも楽しみたいと言うのがあって予約して行かなかったら、海外旅行は初めてだったその友人にはその私の気持ちが伝わらなかったらしく、「宿を取ったりしていたらその日の予定がこなせない。詰めが甘い。」と怒られ(注:喧嘩したのではない。怒られた。)、結局彼女は一人で朝から観光に出かけ、私は一人でインフォメーションセンターに並び、夕方駅で待ち合わせて彼女を宿まで連れて行くということをした、という話だ。
これって別に私の詰めが甘いせいじゃなく、単に海外旅行に対して求めるものが違ったという話だと思うんだけど、まあそれとは別に、私自身、様々な物事に対して「詰めが甘い」ということはまぎれもない真実であり、それがここで露呈してしまったというわけだ。。あぁ。
相当ショックを受けた私は(だったらちゃんと充電しておくべきだったんだけど)、その展望台を降りてからバスガイドさんに「このバスに電源はないか」と泣きついてみた。残念なことにそれは中型のバスで電源はなかったのだが、ここからがすごい。「街の電気屋さんでバッテリーを買ったら?」と言って、そこの監視員の人を呼んできて電話帳を出させ、電話番号を調べてくれた。でもまあ観光バスをそこまで遠回りさせるのも気が引けたし、いえいえ、大丈夫ですから、と言っていたら、その監視員の人が「次の訪問地に行ったあと、またこの道を通るはずだからそれまで短い間だけど充電して届けてやるよ!」と言ってくれたのだ!!
私たちはそのご好意に甘えることにし、バッテリーを預けて次の訪問地、「桃台猫台」へ向かった。これは桃岩と、猫岩(猫の形をした岩)が一度に見えるところで、猫岩は私としては絶対に写真に収めたいところであったのだが、、、バッテリーがないのでしょうがない・・やっぱ、詰め甘いわ。
そして集合時間になり、バスに乗ってしばらくすると、道の脇にさっきの監視員さんが私のバッテリーを持って待っていてくださった!!バスを止めてもらい、「ありがとうございました!」とお礼を言ってバスは発進。ガイドさんに、「みなさま、これでこの島の人たちがみんな優しいということがわかっていただけたと思います」と言われ、たいそうハズカシかったです・・( ̄ー ̄;
次は、西上泊(にしうえどまり)・スカイ岬。スカイ岬って、英語のskyかと思っていたら、なんと「澄海」であった!ここは海が大変に澄んでいるので、天然記念物だったか何だったかに指定される予定だったのだけど、海が澄んでいるだけで、他の条件(海の底の地形が変化に富んでいることと、あとなんだったか・・忘れてしまった)を満たしていなかったためにそれが指定されずじまいになったところらしい。しかしせっかくその澄んだ海が認められていたので、「澄海」と名付けたと言う。ならなんでカタカナにするんじゃ〜!
曇っているのにこの色は相当なものです。
そして最北の地、スコトン岬へ。写真は、岬から見た風景と、最北のトイレ(笑)。ここにぜひ入ってみたかったけど、滞在時間が短く、また、ガイドさんオススメの「コンブソフトクリーム」を食べていたら時間がなくなってしまった。「コンブソフト」は本当にコンブの味がするソフトクリーム。夫は一口食べて「もういい」と言っていたけど、私は意外とはまった。ほんのりする塩味がちょっとくせになりそうだった。写真を撮るのを忘れたけど・・少しコンブ色に染まったソフトクリームって感じでした。っと、ちなみにトイレで電話してるおじさんは全くの見ず知らずの人。朝から曇り気味だったのだが、このスコトン岬で相当な降りになったので、おじさんは雨宿りをしながら電話していたと思われます。
このあと香深港に戻り、お昼を食べ、フェリーに乗って利尻島に向かいますが、ひとまずここで。